戸建ての外壁塗装における費用相場と修繕タイミングをプロが解説
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外壁塗装一軒家に住んでいると、定期的に外壁塗装を行わなければなりません。外壁塗装を行うタイミングではなくても、「自宅の外壁の傷みが気になる」という方もいるでしょう。そんなときは、できるだけ高いコストパフォーマンスで、満足のいく外壁塗装を実現したいものです。

そこで、損と失敗が嫌な方のために、外壁塗装の正確な費用相場と工事のタイミング、失敗しない業者選びのコツについて解説します。

目次

一戸建てで外壁塗装はなぜ必要?建物の寿命を延ばす3つの効果とは

外壁塗装一戸建てに住む人のほとんどが、定期的に外壁塗装を行っていますが、そもそも外壁塗装は何のために必要なのでしょうか?外壁の寿命を延ばす3つの効果についてご紹介しましょう。

1. 防水をはじめとした外壁の保護に役立つ

外壁は常に雨風や紫外線にさらされており、年月が経つにつれて少しずつ劣化していきます。塗装には、そうした外壁を雨風や紫外線などから守る効果があり、定期的に塗り替えることで外壁の劣化を防ぐことができます。

日本の住宅の外壁は、8割ほどが窯業系サイディングボードでできています。しかし窯業系サイディングボードは防水機能がないため、塗装をして塗膜をつくることで外壁を保護しています。

この塗装が年月を経て劣化すると、防水機能なども低下し、外壁から建物の中へと雨水が侵入して建物自体の劣化につながります。そのため、定期的な外壁塗装を行うことは、建物の劣化を防ぐ上で必須の対策といえます。

2.建物の景観を保つ

一戸建ての外観は新築時には美しい輝きを放っていますが、次第に経年劣化によって塗膜がはがれ、汚れや色褪せが目立ってきます。これをそのまま放っておくと、建物の景観はどんどん損なわれ、いかにも古い住宅らしいみすぼらしさを感じさせる外観になってしまいます。

しかし、定期的に外壁塗装を行うことで、建物の美しい外観を取り戻し、新築のような輝きを保ち続けることができます。イメージチェンジをしたいときは、外壁塗装のタイミングで、新築とは違うデザインやカラーにリニューアルすることもできます。

3.断熱効果・遮熱効果を維持する

外壁塗装を行うことによって、美観の維持や外壁の保護だけでなく、家全体の断熱効果や遮熱効果を高めることにもつながります。

外壁塗料の中には、断熱性・遮熱性を高める機能が備わったものもあり、それを使うことで建物の温度が太陽光によって上昇するのを抑えることができます。家の中に外気が入り込むのを防ぐ効果もあるので、快適に暮らすことができます。

10年毎には嘘!?塗料別に見る一戸建ての外壁塗装の耐用年数&塗り替えタイミング

使用する塗料によってタイミングが異なる外壁塗装の塗り替え時期は、一般的に10年と言われていますが、実は使用する塗料によってタイミングが異なるのをご存知でしょうか?建物の傷み具合などによっても、タイミングが微妙に変わってきます。

そのため、「もうすぐ築10年だから、外壁塗装をしなくては」と考えるのではなく、「使っている塗料が何で、外壁の状態がこうだから、何年後に外壁塗装をする」というように、塗料の種類と外壁の劣化具合に応じて塗り替えのタイミングを決めるのがベストです。

アクリル塗料:安いが長持ちせず長期的なコストは高い

耐用年数 3年~6年
コスト(1㎡あたり) 1000円程度~

「アクリル塗装」は、アクリル樹脂を主成分とする塗料で、軽量で湿気をためにくいという特徴があります。1㎡あたりのコストが1,000円程度~と、ご紹介する塗料の中で最も安いのですが、耐久性が低く耐用年数が3~6年しかありません。

外壁塗装を行う際は、その都度足場代や人件費などの諸経費がかかるので、塗り替えの回数が増えるほどコストもかさみます。そのため、塗装費用は安くても、長期的なコストが高くなってきます。

ウレタン塗料:昔から使われている塗料

耐用年数 6~8年
コスト(1㎡あたり) 1500円程度~

「ウレタン塗料」は、ウレタン樹脂を主成分とする塗料で、日本では昔から使われています。柔らかい塗料で、複雑な形状の壁にも塗ることができ、剝がれにくいという特徴があります。

ベテランの職人さんもウレタン塗料を使う人が多いので、安心して仕事を任せられるのはメリットといえるでしょう。コストは1㎡あたり1,500円程度~、耐用年数は6~8年で、アクリル塗料に比べるとだいぶ長くなります。

シリコン塗料:耐水性能と耐久性が高い現代の主流

耐用年数 7年~10年
コスト(1㎡あたり) 1800円程度~

「シリコン塗装」は、シリコン樹脂を主成分とする塗料です。外壁塗料の場合、このシリコン塗料が現代の主流になっており、汚れが付きにくく光沢が長く保たれるという特徴があります。

コストは1㎡あたり1,800円程度~、耐用年数は7~10年と、ウレタン塗料よりも若干高めですが、その分塗料の持ちもよく、価格以上に耐水性能や耐久性が高いのがメリットです。

外壁塗装は工事回数が多いほど長期的なコストが上がるので、塗料はケチるべきではありません。できるだけシリコン塗料か、後で紹介するフッ素塗料を使うことをおすすめします。

フッ素塗料:ビルなどでも使われる高耐久の高級塗料

耐用年数 15年~20年
コスト(1㎡あたり) 3000円程度~

「フッ素塗料」は、蛍石を原料とするフッ素樹脂を配合した塗料で、耐熱性や耐寒性が高いという特徴があります。紫外線や酸性雨などにも強く、汚れが付着しても雨で落ちやすく、塗り替えの頻度が低いビルなど、大型施設で使われることの多い高級塗料です。

コストは1㎡あたり3,000円程度~、耐用年数は15~20年と、ご紹介した塗料の中でも断トツにコストが高いのですが、15~20年持つと考えるとけっしてコスパは悪くはありません。シリコン塗料とともに、外壁塗料としておすすめしたい塗料のひとつです。

この兆候は要注意!自分でわかる早めに外壁塗装を行うべき3つのサイン

外壁塗装を行うべきサイン外壁の塗り替え周期は一般的に8~15年ほどですが、使っている塗料の種類や外壁の傷み具合などによっても変わってくるため、実際にどんな状態になったら塗り替えれば良いのでしょうか?

そこで、早めに外壁塗装を行うべき3つのサインをご紹介します。このサインが出たときは、「いよいよ塗り替えのタイミング」と思った方がいいでしょう。

1.カビや藻が発生している

外壁にカビや藻が発生していたら、外壁の塗膜が劣化している印です。特に湿度が高くなりやすい住まいの外壁には、カビや藻が発生しやすいので、注意が必要です。

外壁にカビや藻が発生するのは、外壁表面の塗膜の経年劣化とともに防水性が低下し、外壁の水切れが悪くなって水分が溜まりやすくなるからです。この状態を放置しておくと、外壁材そのものが傷んでしまうため、できるだけ早く外壁塗装を行って防水性を確保するようにしましょう。

2.ひび割れや塗膜の剥がれが見られる

ひび割れや塗膜の剥がれ外壁の塗膜が剥がれてしまっているのを見かけたときも、やはり塗り替えのタイミングです。外壁の塗膜が劣化してしまっているため、これを放置しておくと、外壁の内部に雨水が侵入して建物自体を傷めてしまいます。

また、外壁がひび割れて「クラック」を起こしているのを見かけたら、早急に塗り替えることをおすすめします。クラックの幅が0.3mm以下の「ヘアクラック」であれば、まだ少し余裕はありますが、0.3mm以上の「構造クラック」の場合は、早急に対処しないと建物自体の寿命にも影響してきます。

3.チョーキングがある(触ると粉が手につく)

チョーキングがある(触ると粉が手につく)外壁を触ったときに、手のひらに白いチョークのような粉がつくことがありますが、これを「チョーキング現象」と呼びます。チョーキングが発生するのは、紫外線や雨風、直射日光などによって塗装の表面が劣化してしまうことが原因です。

チョーキング現象が起こっている外壁をそのままにしておくと、やがて外壁のひび割れやカビの発生を招く可能性があるので、注意しましょう。なるべく早く外壁塗装を行い、これ以上塗装の劣化が進まないように対処することが大切です。

4.シーリング材の剥がれやひび割れが見られる

シーリング材の剥がれやひび割れ窓のサッシの周辺や、サイディングボードの継ぎ目などに、剥がれや亀裂が発生しているのを見かけたことはあるでしょうか?

これはシーリング材の劣化によるもので、その場合は増し打ちや打ち替えといった作業を行うことで、雨水が目地の部分から浸入するのを防ぐことができます。

シーリング材の剥がれやひび割れを放置しておくと、隙間から雨水が建物の内部に入り込み、建物の劣化を早めてしまいます。シーリングの部分は意外に大事なので、見逃さずにメンテナンスを行いましょう。

【一覧表あり】一戸建ての外壁塗装の費用相場は10坪20万円~が目安

一戸建ての外壁塗装の費用相場では、外壁塗装の費用相場は、いったいどのぐらいなのでしょうか?外壁塗装は10坪20万円~が目安なので、30坪以上ある一般的な住宅の外壁塗装には、最低でも60万円はかかる認識でいた方がいいでしょう。内訳としては、塗料代の他に、人件費や足場代などがかかります。

良い塗料を使うと、その分1回あたりの費用は上がりますが、良い塗料を使った方が塗り替えの回数が減るので、長期的に見るとコストは安くなります。その点もよく考えた上で、塗料などを選択することが大切です。

坪数 費用相場 塗装面積の目安
10坪 20万円~ 36.9m2
20坪 40万円~ 79.2m2
30坪 60万円~ 118.8m2
40坪 80万円~ 158.4m2
50坪 100万円~ 198.0m2
60坪 120万円~ 237.6m2
70坪 140万円~ 277.2m2
80坪 160万円~ 316.8m2
90坪 180万円~ 356.4m2
100坪 200万円~ 396m2

【重要】外壁塗装に適した時期:季節は基本いつでもOK

外壁塗装に最適な季節というのは特にはなく、基本的に春夏秋冬いつでも大丈夫です。外壁塗装は気温5度以上、湿度80%以下なら行うことができ、極寒の時期でなければほぼすべての季節があてはまります。

ご自身のタイミングの良い時期や、劣化が見られたタイミングを選んで、外壁塗装を行うことをおすすめします。

ただし、例外として北海道のような寒さが厳しい場所や、日本海側を中心とした豪雪地帯などは、冬に実施できないこともあります。その場合は、お住まいの場所の気候を考慮して外壁塗装を行いましょう。

一戸建ての外壁塗装で失敗しない業者選びのコツ6つ

外壁塗装で失敗しない業者選び一戸建ての外壁塗装について、いろいろ解説してきましたが、ここで外壁塗装に失敗しないための業者選びのコツをご紹介します。

国家資格者がいることや、自社施工であることなど、非常に重要なポイントばかりなので、塗装業者を選ぶ際はこちらをしっかりとチェックして選択することが大切です。

1.塗装技能士の有資格者がいる業者を選ぶ:国家資格持ちなので安心!

外壁塗装の業者を選ぶなら、専門の有資格者がいる業者を選びましょう。外壁塗装には「塗装技能士」という国家資格があり、3~1級まであります。

筆記試験と技能試験の両方で塗装の技能を測り、認定する資格なので、受験資格に実務経験も設定されていて信頼性も高く、「塗装技能士」の有資格者なら安心して外壁塗装をお願いすることができます。

現在ご覧いただいている「RYU-SHIN」には、1級の塗装技能士やサイディング塗替診断士が在席しており、お任せいただければしっかりとご満足いただける仕事をいたします。

  • 塗装技能士やサイディング塗替診断士修了書
  • 塗装技能士やサイディング塗替診断士修了書

※株式会社RYU-SHINの旧社名が株式会社隆信工業になります。

2.自社施工の業者を選ぶ:中間マージンが入らずお得!

よく外壁塗装をお願いしたら、そこの会社ではなく、下請けの会社が仕事をしていたというようなことがあります。その場合、元請けが中間マージンをもらっているため、実際にかかる塗装の費用よりも高くなってしまうので、避けた方がいいでしょう。

下請けを使わない自社施工の業者なら、下請けに支払う中間マージンがかからないので、コストパフォーマンスが高いというメリットがあります。「RYU-SHIN」は直請けや自社施工の仕事をお引き受けしており、安心して外壁塗装をお任せいただけます。

3.メーカー保証付きの業者を選ぶ:塗料メーカーからも信頼されている証

「メーカー保証」が付いていることも、塗装業者を選ぶ際の重要なポイントです。塗料メーカーから品質を保証されている施工会社は、メーカー保証を付けることを許可されているため、メーカー保証があるということは信頼できる業者だという証拠にもなります。塗装業者の品質を測る上で、目安になるので、業者選びをする際は必ずチェックするようにしましょう。

施工会社保証というのもありますが、おすすめなのはメーカー保証です。「RYU-SHIN」はメーカー保証が出ておりますので、どうぞご安心ください。

4.建設業許可を保有している業者を選ぶ:塗装実績10年以上!優良業者の証

塗装業者を選ぶ際に、「建設業許可」を保有しているか否かも、確認する必要があります。塗装工事の建設業許可証は、10年以上の塗装実績がないと取得することができません。

更新は5年ごとなので、優良業者でなければこの許可を取り続けることは難しく、塗装業者を選ぶ際の判断基準のひとつとなります。「RYU-SHIN」は塗装工事の建設業許可を取得しておりますので、安心してお任せいただけます。

5.損害保険や瑕疵保険に加入している業者を選ぶ

外壁塗装工事は高いところに上って作業をするなど、不慮の事故が起こる可能性がある仕事なので、万が一のために「損害保険」に入っている業者を選ぶことが大切です。

また、業者が「リフォーム瑕疵保険」にも入っていることがベストです。これは検査と保証がセットになっている瑕疵保険で、リフォーム工事を行った場所すべてに対して、施工業者が倒産しても保証を受けられるというものです。

「RYU-SHIN」は損害保険、リフォーム瑕疵保険ともに加入しておりますので、万が一のときも安心です。

6.詳細な見積を提示する業者を選ぶ

外壁塗装工事の業者を選ぶときは、一社ではなく数社から見積りをとり、比較・検討して選ぶことをおすすめします。

その際に、見積りが一般の人でもわかりやすいように書かれているか、使用する塗料メーカーが記載されているか、塗布回数(下塗り1回、上塗り2回の計3回が基本)が詳しく書かれているかなど、内容をしっかりとチェックすることが大切です。工事の内容が具体的で明確に記載されている業者は、信頼度も高いと考えていいでしょう。

この記事のまとめ

外壁塗装の費用相場は10坪20万円~が目安で、30坪ほどの一般的な住宅の場合は、60万円~が平均的な価格となります。

塗り替えのタイミングは10年と言われていますが、塗料の種類や建物の傷み具合などによってもさまざまです。

外壁塗装を行うべきサインを見逃さず、ご自宅にとって最適な塗り替えのタイミングを見計らって、新築のような輝きを放つ外観を長く保ちましょう。

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