修繕工事の基本、シーリング工事とは?
シーリング工事とは、目地や隙間にシーリング材を充填する工事のことです。外壁ボード同士のつなぎ目や外壁とサッシ、手すりの付け根周りなどの隙間にウレタンやシリコンを原材料とするシーリング材を埋めます。これにより防水層ができ、目地や隙間から水が浸入することを防ぎます。
さらに、シーリング材は地震や風雨で外壁に強い力が加わったときに外壁ボードにかかる力を分散させる役割もあります。ただ、シーリング材は時間の経過と共に劣化して本来の力を発揮できなくなります。そのため、定期的な点検と工事が必要なのです。
シーリングをする目的
2種類のシーリング材の特徴
シーリング材には、2種類あります。それぞれ特徴があり、メリットやデメリットがありますので詳しくご紹介します。
1成分形(湿気・乾燥硬化型) | 2成分形(反応硬化型) |
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1成分型は、1種類だけのシーリング材なのでそのまますぐ使用することができることがメリットです。ただ、使いやすい一方で広い範囲で使用する場合は、コストが高くなります。缶入りのタイプとカートリッジタイプがあり、使いやすいカートリッジタイプが主流です。空気中の水分に反応し、表面から硬化します。初心者でも扱いやすく、開封するだけですぐ工事に取りかかれます。 | 2成分系は、基材と硬化剤の2種類を混ぜ合わせるシーリング材です。これに着色のためのトナーを混ぜ合わせることもあります。硬化促進剤や硬化遅延剤で硬化時間を調整可能です。1成分型と比べると、攪拌の手間はかかりますが、コストは約半分となっています。ただ、攪拌不足により硬化不良が起きたり、プライマー(下塗り材)不足の密着不良が起きたりすることがあるため、経験者向けとなっています。 |
1成分形(湿気・乾燥硬化型) |
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1成分型は、1種類だけのシーリング材なのでそのまますぐ使用することができることがメリットです。ただ、使いやすい一方で広い範囲で使用する場合は、コストが高くなります。缶入りのタイプとカートリッジタイプがあり、使いやすいカートリッジタイプが主流です。空気中の水分に反応し、表面から硬化します。初心者でも扱いやすく、開封するだけですぐ工事に取りかかれます。 |
2成分形(反応硬化型) |
2成分系は、基材と硬化剤の2種類を混ぜ合わせるシーリング材です。これに着色のためのトナーを混ぜ合わせることもあります。硬化促進剤や硬化遅延剤で硬化時間を調整可能です。1成分型と比べると、攪拌の手間はかかりますが、コストは約半分となっています。ただ、攪拌不足により硬化不良が起きたり、プライマー(下塗り材)不足の密着不良が起きたりすることがあるため、経験者向けとなっています。 |
2種類の工事方法の特徴
シーリング工事には、打ち替えと打ち増しの2つの工事方法があります。一見すると違いが分からないのですが、コスト面だけでなく今後のメンテナンスにも大きく関わってくるため、その違いについて詳しく見ていきましょう。
打ち替え工事 | 打ち増し工事 |
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元のシーリングをすべて撤去した上で、新しく打ち直す工事です。作業の手間がかかることに加え、シーリング材のコストも大きくなります。とはいえ、シーリングが一新されるため、防水効果や柔軟性があり、外壁を守るには十分な状態になります。 | 今あるシーリング材の上に新しいシーリング材を重ねて打つ工事です。打ち替えに比べ、はがす工程がないこと、使用するシーリング材が少なくて済むことからコストが抑えられます。ただし、元のシーリングの劣化が少なく、割れや痩せが少ない箇所、もしくはサイディングの厚みが15mm以上ある箇所に対して有効な工事です。 |
打ち替え工事 |
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元のシーリングをすべて撤去した上で、新しく打ち直す工事です。作業の手間がかかることに加え、シーリング材のコストも大きくなります。とはいえ、シーリングが一新されるため、防水効果や柔軟性があり、外壁を守るには十分な状態になります。 |
打ち増し工事 |
今あるシーリング材の上に新しいシーリング材を重ねて打つ工事です。打ち替えに比べ、はがす工程がないこと、使用するシーリング材が少なくて済むことからコストが抑えられます。ただし、元のシーリングの劣化が少なく、割れや痩せが少ない箇所、もしくはサイディングの厚みが15mm以上ある箇所に対して有効な工事です。 |
【要注意!】シーリングの劣化症状
シーリングの寿命は5年程度とされていますが、環境によっては劣化が早く進むこともあります。まずは注意したいシーリングの劣化症状について見ていきましょう。
シーリングが劣化し、元からある柔軟性が失われることでひび割れが発生します。ひび割れから雨が入り込むことで壁の内部にカビが発生する原因となります。ひび割れを放置すると、割れが広がり穴が開くため雨漏りが発生します。
シーリング材の厚みが減ってしまうのが痩せです。シーリング材に含まれていて、弾力性を持たせる可塑剤が溶け出してしまうことで起こります。放置しているとひび割れや破断が発生し、水が入り込むことで雨漏りが起きる原因となります。
外壁パネルやボードからシーリング材がはがれ、隙間ができてしまうのが剥離です。隙間から水が入り込み、パネルやボードが腐食し、割れる可能性があります。また雨漏りが発生する原因にもなります。
シーリング材が剥がれ落ち、内部が見えてしまっている状態が欠落です。経年劣化で古くなったシーリング材がはがれてしまった可能性があります。また工事の際に、接着剤であるプライマーが不足していた場合にも発生します。
劣化を放置すると建物全体に被害がでます
シーリング材は、劣化が始まると元に戻すことはできません。さらに経年で元々の弾力性が失われるため、外部からの風雨や地震の揺れなどで外壁への衝撃をやわらげることができなくなっていきます。その結果、建物全体にひび割れが発生し、その隙間から雨が入り込むことで内部が腐食してしまうのです。シーリング材の劣化は、建物そのものを劣化させてしまうといえます。
シーリング工事の主な流れ
シーリング工事の料金目安
シーリング工事にかかる費用は、どれぐらいになるかが不安で依頼できないとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そこで参考に料金目安をご紹介します。
工事名称 | 価格(1平方m) | 仕様 |
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シーリング工事 | 800〜1,300円 | 変性シリコン・打替え |
※お客様の建物のご状況に合わせて内容が変動する場合はございますのでご注意ください。詳細な料金が知りたい場合「建物診断」後にお見積り書をお渡しできます。
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