ウレタン防水工事

Urethane waterproofing work

ウレタン防水工事とは

ウレタン防水工事は屋上やベランダにウレタンを塗布して防水層を形成し、雨水の侵入から建物を守るという工法です。ウレタンとは樹脂の一種でスポンジやタイヤ、最近ではマスクなど幅広い製品に用いられている素材で、水を通さない、柔軟性がある、弾力がある、摩耗しにくいなどの特徴があります。

ウレタン防水では高圧洗浄を行い汚れやコケなどを除去した後、接着剤、液体化したウレタンを塗布し、最後にトップコート塗装を行って仕上げます。それぞれの工程で職人が手作業で塗っていきます。 防水材を下地に塗布した後に補強布を貼り、さらに防水材を重ね塗りする「密着工法」と、通気緩衝シートを貼り付けてから防水材を塗布する「通気緩衝工法」の2種類があり、建物の状態や予算、工期などに合わせて選択可能です。耐用年数は12~15年ほどで、5年くらいの周期でトップコートの塗替えを行います。

ウレタン防水工事が行われるようになったのは1960年代と歴史が長いですが、今もなおもっともメジャーな工法であり、国内で施工される防水工事の46%はこのウレタン防水が採用されています。マンションやアパートの屋上やベランダはもちろん、近年では一般住宅の屋上や陸屋根、あるいは商業施設の屋上駐車場にも施工され、幅広い分野で活用されてきています。

防水工事の中では比較的安価、重ね塗り改修が可能、複雑な形状や構造の建物にも適している、さまざまな場所に施工できる、継ぎ目ができない、軽量で建物に負担をかけないなどメリットが数多くある工法です。

ウレタン防水工事の特徴と工法

ウレタン防水工事は前述のとおり液体化したウレタンを屋上やベランダ、陸屋根などに塗布する防水工事です。ウレタンは樹脂であるため水を通さず、乾いた状態になると強力な防水層が形成されます。また、補強布(密着工法)や通気緩衝シート(通気緩衝工法)を用いることで、さらに防水性を向上させることが可能です。

日本では長らく定番となっている工法であり、防水工事の半数近くで採用されています。以下で詳しい特徴やメリットを見ていきましょう。

ウレタン防水の特徴

まず挙げられるのが比較的リーズナブルに施工ができるということです。他の工法と比較すると大幅に費用を抑えられる可能性があります。

また、ウレタンを塗っていくため継ぎ目がなく雨漏りがしにくいのもメリットです。重ね塗りも可能で、古い防水層を除去することなく新しい防水層を形成することが可能。工期や費用を抑えられ、入り組んでいるような複雑な形状をしている建物にも対応できます。

種類が豊富なのも利点として挙げられます。臭いを抑えたタイプ、遮熱効果があるもの、耐久性が高いものなど、さまざまな性能を備えたものがあり、使う防水材によっては建物の資産価値を高めることにもつながります。カラーに関してもグレーやベージュ、グリーンなど幅広いバリエーションがあり、建物の雰囲気によって選ぶことが可能。施工後も違和感がなく、外観のデザイン性も向上させることができます。

継ぎ目のない防水層
継ぎ目があると、そこから雨水が浸入する可能性があります。
ウレタン塗膜防水にはその心配がありません。
塗り重ねが可能
次回の防水改修工事の際、既存のウレタン塗膜防水層を撤去することなく、その上から新しいウレタン防水を塗り重ねることが可能です。
種類が豊富
臭いを抑えた環境対応型タイプ、赤外線を反射して温度上昇を抑える遮熱保護仕 上材、
10年間塗り替え不要な高耐候性保護仕上材(Tフッ素シリーズ)など、
ご希望に合わせて選べる豊富な製品ラインアップを取り揃えています。
色の選択が可能
表面(保護仕上材)の色は、グレー、ベージュ、グリーンなどの中から自由に選ぶことができます。
継ぎ目のない防水層 継ぎ目があると、そこから雨水が浸入する可能性があります。
ウレタン塗膜防水にはその心配がありません。
塗り重ねが可能 次回の防水改修工事の際、既存のウレタン塗膜防水層を撤去することなく、
その上から新しいウレタン防水を塗り重ねることが可能です。
種類が豊富 臭いを抑えた環境対応型タイプ、赤外線を反射して温度上昇を抑える遮熱保護仕 上材、
10年間塗り替え不要な高耐候性保護仕上材(Tフッ素シリーズ)など、
ご希望に合わせて選べる豊富な製品ラインアップを取り揃えています。
色の選択が可能 表面(保護仕上材)の色は、グレー、ベージュ、グリーンなどの中から自由に選ぶことができます。

ウレタン防水の特徴

ウレタン防水材を下地に直接塗った後、メッシュのような補強布を貼り付け、その上からさらにウレタン防水材を所定の厚さになるまで塗り重ねていき、上塗材で仕上げる工法です。工期が比較的早く、工事費用を安く抑えることができます。
短期間で防水工事を行ないたいといった方におすすめとも言えます。

通気緩衡工法

裏側に溝があいている通気緩衡シートを貼り付け、その上からウレタン防水材を塗布します。
初期費用は密着工法と比べて高くなりますが、雨漏りなど水分を含んだ下地に最も効果的な工法です。
築年数が古い建物や、ルーフバルコニー、陸屋根、マンションの屋上など面積が広い箇所におすすめといえます。

【要注意!】屋上、屋根にこんな症状がでたら防水工事の可能性大

屋上やバルコニー、屋根などは定期的に点検・防水工事を行わなければいけません。放置をしておくとやがて雨漏りや建物の腐食などの致命的なトラブルにつながり、補修費用や資産価値の低下など損失が発生するリスクが高まります。

「雨漏りしていないから」「まだ見た目がきれいだから」という油断は大敵です。目には見えなくても防水層が劣化していたり、わずかな隙間から水が侵入していたりするケースがあります。トラブルが発生してからでは時すでに遅しです。築年数が経っている、長らくメンテナンスをしていない、あるいはすでに兆候が見えているということでしたら、早急に点検を依頼してください。

特に以下のような症状が見られたら要注意。劣化がだいぶ進んでいるので、防水工事が必要となる可能性大です。

ウレタン防水のチョーキング現象

チョーキングとは塗膜が劣化して剥離を起こすという現象です。
壁が粉を吹いている状態になっている、あるいは触ったら指に粉が付着する症状が見られる場合、かなり劣化が進行していて危険な状態です。そのまま放置しておくと防水機能が低下して深刻なトラブルが発生する可能性があります。

防水層の膨れ、口開き

口開きはアスファルトの硬化や収縮あるいは接着不良によって起こり、そこから雨水が侵入します。防水層の膨れは内部に水が侵入している証拠です。水分が蒸発することで膨れ上がった状態になります。
これらの現象が見られたらすでに防水層が役割を果たしておらず、内部に水が侵入していると考えてください。

ウレタン防水の対象部位

ウレタン防水は、マンションやビルの様々な箇所で利用しています。

施工前
階段
養生
屋上
下塗り
ルーフバルコニー
下塗り
共用廊下
下塗り
ベランダ
下塗り
駐車場
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